景気循環
好景気→後退→不況→回復→好景気


このサイクルの循環を繰り返し、景気の波は大きく動いてきています。
それぞれのタイミングで強いセクターがあります
サッカーやバスケットボールの様に攻めと守りで分かり易くまとめると以下の様になります。
オフェンシブ(好景気)
金融 資本財 情報技術
ディフェンシブ(後退)
エネルギー 公共事業
ディフェンシブ(不況)
生活必需品 ヘルスケア 通信サービス
オフェンシブ(回復)
素材 不動産 一般消費財
各セクターの特徴

セクターとは日本語にすると業種になります。
様々な業種が入り混じって株式は形成されています。そんな中で、不況に強い株式
(守り型)好景気に強い株式(攻め型)など様々です。
S&P500で分類されている11個のセクターで纏めてみました。
株価など詳細はヤフーファイナンスさんのリンクを引用。
オフェンシブ
一般的には、敏感株や敏感銘柄など云われていますが、ここでは分かり易くオフェンシブという分類に分けてみました。
全体の株価が高ければ高いほど、株価の上昇が見込まれる反面、景気の変化に敏感である特性から不況に入ると先行して下降していく。(好景気がフォワード・回復が攻撃的なミッドフィルダーと思われると分かり易いかと)
ディフェンシブ
景気の変動の影響を受けにくく、常に業績が安定しているが大きな変化はしない。(不況がディフェンス・後退が守備的なミッドフィルダー)
🔶 オフェンシブ(好景気)
最高に景気が良い時ほど、敏感に反応し、不況に入ると低迷するエリアです。
☆金融( S5FINL )
金利手数料、保険や証券の売買で資金の流動性が高いセクター。

有名企業
バークシャーハサウェイ
世界一の投資家で有名なウォーレン・バフェット氏が代表の会社で、保険業を足場に様々な分野に投資するファンドを担っています。
バンクオブアメリカ
融資など個人や中小企業向け事業の売上高が70%を占め、全米50州すべてに店舗があり、世界 40ヵ国以上で顧客サービスを提供しているメガバンク。
JPモルガン・チェース
アメリカの商業銀行・クレジットカードなどの金融サービスを取り扱い、ヘッジファンド部門 は米国最大で、340億ドルを管理 。
☆資本財 ( S5INDU )
生産の資本となるもの。大きく分けて流動資本財と固定資本財の2つの区分に分けられる。流動資本財は原料・仕掛品・製品在庫として主に消費する事で利益になるものを作ったりするもので、(短期的に量が変化するもの)固定型は自家用車や飛行機や電車などの車両、工場の生産で使う機械など(長期的に使用するもの)

有名企業
ボーイング
米国大手の航空機メーカー。軍用機部門は「A160ハミングバード」や「AH-64アパッチ」など各種軍用機の製造などで有名。宇宙事業、ネットワーク事業、防衛システムや、様々な分野の開発にも着手。
ユナイテッド・テクノロジーズ
民間、軍用機の部品(エンジンなど)の製造を担い、エレベーターなどの集合施設で利用する機器の製造や、冷暖房器具などの製造もおこなっている。
ユニオン・パシフィック鉄道
米国の鉄道網は米国西部の23州をカバーし、太平洋から大西洋の西と東更にカナダとメキシコ間の貨物輸送も行い北と南と広い範囲を運営。
☆情報技術 ( S5INFT )
携帯電話やパソコンなど ハードウエアの開発やその提供でインフラ化したエリアにソフトウエアなどを利用したサービスを拡大していく事業と開発、 ITソリューションなど新しいビジネスなどを表した事業など

有名企業
アップル
PC、スマートフォン、タブレット端末などのハードウエアの開発と製造、販売を行い、日本でも「iPhone」や「iPad」が爆発的な人気を誇る。
マイクロソフト
「ウィンドウズ」で世界的なオフィスシェアを独占し、ハードウエアやネットワークサービス、ソフトウエア開発と、家庭用ビデオゲーム機器にも開発、製造、販売を行っています。
セールスフォース・ドットコム
クラウドプラットフォームの分野で、飛躍的に成長を遂げている企業で、若い会社であるが、クラウドビジネスの最大手といえるポジションに存在する企業。
🔶ディフェンシブ(後退)
好景気から後退してきても、耐える事の出来る分野。好景気時には供給量も大きくなるため、上昇し易く下がり難い有力銘柄
☆エネルギー(S5ENRS)
S&P500に倣えば、エネルギーとは石油を使った資源エネルギーの事を指しています。
日本では、動力源や電源を作り出す物質や電気のことで認知されています。石油、石炭といった化石エネルギーと、太陽光や風力、水力などの自然エネルギーからなるものが認知されています。

有名企業
エクソン・モービル
エネルギー資源の 原油と天然ガスの探鉱・生産、輸送、精製、販売事業を行い、電気などエネルギー関連事業を手掛ける。日本でもエッソとして有名。
コノコフィリップス
米国の他にも世界13カ国で原油と天然ガスの探鉱と生産を行い。 石油化学製品の製造もおこなっている。
シェブロン
石油、化学、発電事業と幅広い分野で世界的に展開する。 世界180ヶ国以上でビジネス展開し原油以外の水素やバイオ燃料の開発などにも投資を行っている。
☆公益事業 (S5UTIL)
電気・水道・ガスなど生活に必要な供給源を指します。
高配当が多い銘柄な反面、成長性がないところが顕著に表れている。

有名企業
ネクステラ・エナジー
発電、送電、配電、小売事業を手掛け、 風力発電および太陽光発電のアメリカにおける最大手。再生可能燃料を利用した独立系発電施設も所有。
サザン・カンパニー
発電所の建設、買収、管理、電力卸売事業を行い、原子力、水力、化石燃料、再生エネルギーを燃料とした発電所を所有。光通信事業も展開。
ドミニオン・リソーシズ
主に東部での事業と、中部、中西部の事業が主で、原子力発電を重要エネルギーとして稼働している。
🔶ディフェンシブ(不況)
景気の変動の影響を受けにくく、常に業績が安定しているが大きな変化はしないエリア。
☆生活必需品 (S5CONS)
食品や飲料、衛星用品、洗剤、日用品、乾電池など生活における必要なものを取り扱うセクター。
今、劣勢になって来てるたばこ産業もこのセクターに属します。

有名企業
P&G
パンパースのオムツ、 マックスファクターの化粧品で日本でも知名度抜群の商品を世界的に展開している企業で、工業用製品の製造など幅広く事業を展開している。
モルソン・クアーズ
欧米諸国で親しまれているビール醸造会社であり、元はカナダの企業で、2005年にクアーズと合併しモルソン・クアーズとなった。
コカ・コーラ
知らない人はいないと云って過言ではない存在ですね。飲料水やお茶、栄養ドリンクなど飲料の分野で広く知られている。
☆ヘルスケア (S5HLTH)
特に医療分野を中心としており、健康維持、増進に関する分野。

有名企業
ジョンソン・エンド・ジョンソン
バンドエイド、綿棒、ベビーオイルであまりにも有名な企業。医療器具、薬剤、コンタクトレンズなど多くのヘルスケア商品の製造を行っている。
ユナイテッドヘルス・グループ
米国の医療保険を主体とし、ヘルスケア商品の製造も行っている。2017年の収益が2010億ドルという世界最大のヘルスケア企業 。
ファイザー
世界的な製薬会社でバイアグラの発売元として有名。ワクチンや治療に使用する薬剤の開発と製造、販売を行っている。
☆通信(コミュニケーション)サービス (S5TELS)
電話やインターネットを利用した通信サービス。

有名企業
アルファベット
検索サイト・グーグル「google.com」を運営する企業。携帯電話「アンドロイド」、ブラウザ「クローム」などを展開。
フェイスブック
ソーシャルネットワーク・ウェブサイト「facebook.com」を運営。個人や団体のページから、チャット、ライブストリーミングでSNSを摂関。仮想通貨「facebookクレジット」がある。「messenger」、「instagram」も有名。
ベライゾン・コミュニケーションズ
日本でいう3大キャリアの一角といった立ち位置で、米国のみならず6大陸で繋がる世界最大級のIPネットワークを保有している。
🔶オフェンシブ(回復)
物の流通に関係する銘柄が多いエリアで、拡張拡大を意味する。お金の流れが大きければ大きいほどより拡大していくので、好景気に移行するにはこのエリアの成長が重要になる。
☆素材 (S5MATR)
材料、原材料、食材、繊維などの物品を扱ったセクター。資本財との関連があるので、景気にも敏感なセクター。

有名企業
エコラボ
食品、ヘルスケア、医療機関、教育機関、宿泊施設、政府機関など幅広い業界で世界的に事業を展開。衛生用品や業務用の暖房器具や浄水器などの販売、補修も行っている。
デュポン
世界有数の化学会社。ダイナマイトや兵器産業で名を世界に知らしめたが現在は、 農業、食品、建築、電子、輸送など広い範囲で事業を展開している。
リンデグループ
アメリカ、ドイツ、イギリスを中心に特に産業用ガスの分野における世界最大手。
☆不動産 (S5RLST)
土地や物件の開発や売買を扱うセクター。金利などに影響されるので、金融との接点が大きく、景気に敏感なセクターでもあります。REITもこのセクターに入ります。

有名企業
サイモン・プロパティ・グループ
日本や世界各国に有数のショッピングモールやアウトレットモールを保有し、映画館やホテルといった事業にも着手。 光通信事業にもここ最近でかなり力を入れている。
アメリカンタワー
電波塔や基地局など無線通信事業を軸に世界各国で展開。RITE(不動産投資)においてもアメリカ最大手で、世界中に管理拠点を置く。
クラウン・キャッスル・インターナショナル
同業社のアメリカンタワーと同じく、光通信事業と RITE(不動産投資)を展開。通信事業は米国内ではアメリカンタワーの業績を上回る水準にあるそうです。
☆一般消費財 (S5COND)
消費を目的とした、商品の提供をサービスとしたセクター。給与面など収入に関わる面で景気と関連するため、こちらも景気の動きに敏感なセクターといえます。

有名企業
アマゾン
日本でも知らない人はいない、というか日頃お世話になっているAmazon。インターネットの物販サイトで全世界に事業を展開している巨大企業。
マクドナルド
こちらも世界規模で展開し、年間15億食に及ぶ消費量を誇る、超大型企業。日本においても絶大な人気で知られています。
ウォルト・ディズニー・カンパニー
ミッキーマウスをシンボルにおき、映画製作やテーマパークの運営、テレビ、ラジオ局などのエンターテインメントビジネスを全世界で展開。
投資のセオリーを忘れずに
ウォール街にも、10年続けて儲け続けているテクニカル投機のファンドは無いと著名な投資本【ランダムウォーカー】にも述べられている様に、テクニカルで物事を見るのではなく、常にインデックス投資を意識する事が大事とあります。
プロであっても割高と割安の判断は難しいという事です。
テクニカルで判断し、今は好景気だから不況になるまで予算を残しておくという考えの人も少なくはないかもしれません。しかし、投じれる予算を残している期間不明瞭で、その間得られる配当や値上がり幅の利益などを考えると、正解とはいえません。
大切なのは
長期的であり、分散投資であり、健全なインデックス投資であることが重要ですので、適切なアセットアロケーションの元、余剰資金の範囲で投資を行う事がとても重要です。
一気に逆張りを狙いにいくのは投機であり、投資とは程遠い存在になります。
そのなかで有力なのが投資信託とETFの買付です。
クラールの場合
ボクは投資を3つに分けて行っています。
①の債権ついては、SBI証券の積立FXを利用しています。
②の投資信託は、楽天証券のポイント投資と一緒に行っています。

債権は住信SBIネット銀行の定期買付を利用。ネット銀行の中でも最安で外資に出来るのでETFの買付用としても利用。
そして、最後に③ETFの積立投資
こちらも、SBI証券を利用しています。

定期積立が出来るので、健全な投資が維持できます。
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